SEM/SEOに必要な「P・R・C・O・C・A」PR効果(ぴーあーるこーか)
マーケティングでよく使われる4P「商品(Product)・価格(Price)・流通(Place)・広告(Promotion)」の要領で、検索エンジンにヒットさせる上での手順をアルファベットで表してみました。細かい業務手順ではなく、考え方のほうですね。
Project 企画
- 着地点を決定する
SEM/SEOにお金をかける前に、何を目標とするのか考えましょう。サイトへ訪れたユーザーの最終着地点(Conversion)はどこに据えますか?流入数UP、売上UP、登録数UP、イメージUP、なにかひとつは必ず決めて下さい。決して「○○と検索してYahoo!で1位」とか考えないようにしましょう。せっかくの予算をドブに捨てることになりかねません。
- コンテンツ起案
着地点が決まったらサイト内でユーザーをどのように誘導するかを決めましょう。これを決めることによって、着地点もより明確になります。
Research 調査
- 競合他社調査
あなたのサイトはこの世にひとつしかありませんが、類似した商品や情報を載せているサイトは五万とあります。その中で勝ち抜くためにどうすればよいかを考えましょう。意識しているライバル他社を最低3社は挙げてみて下さい。そして他社のサイトがどんなキーワードで上位に来ているのか、リスティング広告で買っているキーワードなども関連ワードを検索して調べてみましょう。
- キーワード調査
競合他社と自社サイトをみたときに、自ずとメインキーワードが出てくるはずです。それはビッグキーワードと呼ばれる難易度も落札価格も高いものでしょう。関連性のあるキーワードも含め、検索回数(インプレッション数)を調べてみましょう。検索回数の目安としてはGoogleが提供している「キーワードツール」を参考にするといいと思います。
Choice 選択
キーワードの選定方法を、馬券の買い方に例えてみました。
- 単勝一点
ビッグキーワードのみ狙って結果を出すこと。インプレッション数も多いので、上位表示されれば流入数の大幅UPが見込めます。しかし、クリック単価もSEO外注費も、ものすごく高い金額になる可能性があります。
- ビッグキーワード流し
ビッグキーワードと複合キーワード(地域名や関連キーワード)を絡めて幅広く施策します。キーワードひとつひとつを見ればクリック単価やSEO外注費は抑えられますが、欲張ると結構な金額になります。またSEO業者によっては1サイトで施策できるキーワード数に限りがあります。
- 関連キーワード枠連単
ビッグキーワードと関連性の高いキーワードを出来る限り広範囲で抽出します。インプレッション数もキーワードの難易度も低いので予算も抑えられ、色々なワードからの流入が狙えます。SEOよりはPPC寄りかもしれません。巷ではロングテールなんて言われているキーワード抽出方法です。金額は抑えられるかもしれませんが、管理・運用が大変です。
- 専門業者の選択
検索エンジン関連に詳しい専門業者に一元管理をしてもらうのがよいでしょう。SEM/SEO両方で連携を取ってくれて、ある程度コンサルタント力がある方がオススメです。「スパムしてません!絶対上位表示します!」はNGワードです。
Optimization 最適化
- 検索エンジンに優しい最適化
リスティング広告でいうところのLPO(ランディングページ最適化)、SEOでは内部施策とか言います。ようするに広告として適しているページなのか、検索結果に上位表示してユーザーが利用するのかを判断するために検索エンジンが定めた基準をクリアさせる為の施策です。実はLPOも内部施策も注目すべきところは類似しています。詳しくは「Yahoo!検索インフォセンター」や「Google ウェブマスター/サイト所有者 ヘルプ」をご覧下さい。
- コンテンツ最適化
キーワードを選定したらコンテンツ内容の修正や追加などユーザビリティを重視したコンテンツ作りをしていきましょう。「企画」で考えたユーザーを誘導するためのコンテンツの実装もここで行います。また、ユーザーにとって利用価値のあるサイトとなれば、自然リンクも発生しますので、検索エンジンからの評価も上がります。
- アクセス解析の導入
サイトを修正するついでに、アクセス解析を導入しましょう。Google Analyticsぐらいは無料ですので、入れておくと便利です。
Check 照合
Analyze 分析
- アクセス解析データの分析
どのキーワードの流入数が多く、コンバージョンに結びついたかを分析します。リスティングの運用レポートとSEOの順位推移レポートのデータを参照しながら、効率のよいカタチで流入できているかを見極めて下さい。また直帰率に着目してユーザーの動線も追っていきましょう。ユーザーが離脱している原因は何なのか洗い出して下さい。
この次はまたPに戻ります。
一気にやろうとせず、結果がデータとして残るまでじっと我慢するのもひとつです。
そして何か変更を加えた時にはきちんと変更前後のデータを蓄積し、何が良くて何が悪かったのかを把握することが大切です。
以上が、検索エンジンプロモーションに必要な「P・R・C・O・C・A」PR効果(ぴーあーるこーか)です。
覚えやすいでしょ。